個人練習って???

 皆さんは学校の場合は授業が終わって部活動の時間になったら部室に行き、楽器を出して
練習すると思います。きっとそのあと点呼があり、パート練習・合奏が入るまでは恐らく皆さん
一人で吹いていると思います。ですが、何故個人練習が必要か?それを厳密に考えている人
っていうのは少ないと思います。
 何故個人練習が必要なのか?それは

@個人の力がそのバンドの音楽能力のバロメーターとなってくるから

A個人練習が、個人の能力を最も効率良く伸ばすことが出来る練習形態だから

だと私は考えます・・・って言ってもピンとくる方は中々少ないと思いますが(汗)
 まず@はそのままですね。例えば合奏で和音を合わせる。合わせる時には勿論正しい音程
一定に伸ばすと言う過程が必要ですよね。この太字の一定に伸ばすと言う行為、これは皆
さんも良く個人練習でやる『ロングトーン』の練習ですね。このロングトーンがしっかり出来てい
なければ、音程・音量は一定に伸ばす事は出来ませんからハーモニーも合ってきません。この
ように、合奏などで他人と音を合わす場合、必ず個人が安定した力を持っていないと、しっ
かりした音楽を作ることは困難であるという訳なのです。その為に個人の力をしっかりとした
ものにするための時間が個人練習であると考えます。
 その@の延長線上にAがあります。もちろん安定させる為に改善しなければいけない能力
(例えばロングトーンが安定しない人とタンギングが汚い人等)というのは人それぞれ異なって
いると思います。それをパート練習で改善しようとなると、どうしても一定の時間で二人分の
練習をしなければいけないと言うことは、一人当たりの改善に費やせる練習時間というのは単
純計算で個人練習の半分になってしまう計算になります。なので、そういう個人個人の課題を
行う場として個人練習があると思ってください。
 その練習を実践している所もあります。某関西圏で全国常連校のY高校は合奏以外の練習
は殆ど個人練習という話を聞いたことがあります。それくらい個人の力と言うのは重要なんで
す。
・・・って大体言わなくても分かりますよね・・・(-_-;)


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